BLSの目的とは?

格付けが投資適格等級に満たない高利回り債のポートフォリオを保有しているとしよう。 CDOを組成するには、ポートフォリオをトラストに移し、ポートフォリオのキャッシュフローに対する請求権の違う複数のクラスの証券を作る。
最上位のクラスは、全体のたとえば80パーセントを占め、ポートフォリオのキャッシュフローを最優先で受け取る。 このクラスの証券は元利をまず確実に全額受け取れるので、最高の格付けを取得し、年金基金などの保守的な投資家が喜んで買ってくれる。
上位のクラスで支払われた残りに対する請求権をもち(この仕組みは何段かの滝のように、支払いが順次下におりてくるので、ウォーターフォールと呼ばれており)、下位のクラスほどリスクが高いので、利回りが高く、格付けが低い。 信用デフォルト・スワップ(CDS)が合成CDOの組成に使われることもみてきた。
CDSを使えば、高リスクの金融資産を保有する機関や企業がリスクを第3者に移転でき、その際に金融資産を売る必要がない。 想像力をはたらかせ、ある程度の数学を使い、コンピューターを駆使すれば、CDSを組み合わせて、現物の金融資産のポートフォリオを裏付けとするCDOとまったく同じキャッシュフローとリスクがあるが、現物の資産を集める手間をはぶいた商品を作り出すことができる。
これが合成CDOである。 合成CDOが成長したことで、サブプライム・モーゲージや企業買収用の高レバレッジのローンが実際にどれだけ供給されるのかは、これら金融商品に基づくCDOを組成するにあたって、制約条件ではなくなった。

また、合成CDOでは、主に高リスクで高利回りのクラスが外部の投資家に販売される傾向があるので、市場で高リスクの証券が増えている可能性がある。 だが、ひとつの問いを提起している。
CDO型の証券で制約条件になるのは、いわゆる有害廃棄物、CDOの損失をまず吸収する最下層のエクイティ・クラス(CDOエクイティ)の買い手が少ないことである。 CDO市場はきわめて巨大になっているので、誰かが有害廃棄物を買っているはずだ。
誰が買っているのだろうか。 飛び抜けたリターンを確保するために、きわめて高いリスクを喜んで引き受ける投資家がいるはずである。
こうした投資家は、投資先の選択にあたってさまざまな制約を受けていてはならない。 心配性の投資家や受託者にポジションの詳細を開示する義務を負っていないのが理想である。
巨額の投資資金を入手でき、リターンを高めるために、自由にレバレッジを使えなければならない。

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